さっきまで熱もなくとても元気だったのに、急に発熱した!
子供の熱は一気に上がるのでびっくりしてしまいます
我が家の子供も、
しょっちゅう風邪をひいては熱を出しています
子供は大人に比べて熱を出す頻度も高いですよね
でも39度くらいの高熱なのに機嫌もいいし、
元気いっぱい遊んでいることも多いです
大人だったらぐったりしてしまうような熱なので
早く熱を下げてあげたい!
と思いませんか?
病院でもらった解熱剤の座薬の袋には
38.5度以上の発熱時
と書いてあるから、使ったほうがいいのかな?
それとも元気だから様子を見たらいいのかな?
子供の発熱時に迷った経験のある方は
多いのではないでしょうか
看護師の視点から、
解熱剤を使うタイミングと
解熱剤を使わずに熱を下げる工夫についてまとめてみたので
子供の発熱の時に迷った時には
ぜひ参考にしてみてくださいね
熱は体内の戦い!上がりきってからでないと下げてはいけない!?
子供の熱の主な原因に感染症があります
1:ウイルスによる感染症
発熱の原因で最も多いのが、ウイルスによるものです
- インフルエンザ
- アデノウイルス
- RSウイルスなど
一度は耳にしたことがありませんか?
これらの他にも種類は無数にあり、
風邪の原因もウイルスによるものがほとんど
困ったことに、ウイルス感染を治す薬はないので
薬で熱を下げることができません!
2:細菌による感染症
- 扁桃腺炎
- 溶連菌感染症
などは細菌が原因です
細菌感染には抗生物質が使えるので
抗生物質を飲んで治療をすると
熱があっという間に下がることもあります
感染症にかかると体は
熱を出して菌やウイルスと戦うぞー!
と戦闘モードに突入します
でも、熱が上がりきる前に熱冷ましなどを使うと
熱を出せず戦う力が出なくなってしまいます
熱の力によってウイルスの動きを鈍くするので
体がしっかり発熱をしないと
ウイルスの方がどんどん力をつけていきます
また、
体が戦闘モードに入ろうとしているのに
熱冷ましで熱を下げてしまうと
もっともっと熱を出そうと体は頑張らなくてはいけません
そうすると、寒気が長引く結果につながります
寒気がしているときはとても辛いですよね
熱を作るために体が頑張るので
余計に体力も消耗してしまいます
子供が早く楽になるためにも
ほんの少し親もガマン!
まずは熱が上がりきるのを待ちましょう
熱を早く下げるには脇の下など動脈近くを冷やすとより効果的??
ところで、熱が上がりきったことは
どう判断するのでしょうか?
簡単にわかる方法は
手や足の先がポカポカとしっかり暖かくなっていること
を確認するのです
この状態であれば、熱を出すための寒気は治っていますよ
熱は高いけれど、手足がまだ冷たいな
という時は、掛物を増やして体を温めてあげながら
もう少し待ってみましょう
熱が上がりきったら、次は体を冷やします
熱を効率的に放散できるよう、服は薄着にしましょう
汗をかいていたり、暑がる時はシャツ1枚でも大丈夫!
アイスノンや保冷剤を使って体を冷やすとしたら
どこを冷やすのが効果的だと思いますか?
アイスノンと言ったら、頭かな?
と思いがちですが
実は、頭よりも効果的な場所があるんです
それは、太い動脈が通っている部分で
首の周り、脇の下、足の付け根です
動脈を冷やすことで、熱くなった血液を冷やし
体中の熱を下げる効果があります
あれ?頭やおでこは?
と思ってしまいますよね
熱がある時におでこを冷やすのは「気持ちが良いから」
という理由なので、
熱を早く下げるためには効果的ではありません
冷やす時にはアイスノンや小さい保冷剤を使うととても手軽ですが
中には保冷剤で冷やすことを嫌がる子もいるので
- 冷たいタオルを挟める、
子供用の柔らかいアイスノンを使う - 凍らせたペットボトルにタオルを巻いたものを持たせる
- 冷感素材のベッドカバーや枕カバーを敷く
などその子に合った方法で是非試してみてくださいね
子供用の柔らかいアイスノンには、
脇を冷やすための小さなもの
専用カバーがついているもの
凍らせても冷たくなりすぎないように工夫されているもの
もありますので
ドラッグストアやベビー用品店で探してみてもいいでしょう
筆者は大人用の大き目のやわらかいアイスノンを、
1200円くらいで購入して使ってあげました
突然の発熱にすぐ対応ができるよう
熱を出す前に準備しておくこともオススメします
まとめ
熱を早く下げるためには、熱が上がりきってから
しっかりと冷やすことが効果的です
初めての発熱や
普段はあまり熱を出さない子が急に熱を出すと
心配になって、早く熱を下げてあげたくなりますよね
しかし子供の発熱の場合は
大人だったらぐったりしてしまうような高熱でも
ケロッとしていて元気なことも多いですよね
そんな時は、焦って熱を下げようとせず
少し様子を見ていても大丈夫でしょう
ただし、
- 機嫌が悪くぐったりしている
- 食欲がなく、水分が取れない
- 熱性けいれんを起こしたことがある
- 中々眠れず辛そうにしている
というような状態の時には
熱冷ましの薬を飲ませたり坐薬を使ったりして
早く体を楽にしてあげましょう
また、様子がおかしいなと思ったら
すぐに病院へ連れて行きましょう