「ママ」
いつはっきり呼んでくれるのだろう?
ウニャウニャとわけのわからない
言葉の卵を発し始めると、
お母さんだもの、気になりますよね?
1歳ではまだまだ、
2歳でもはっきりしない、
3歳なのになんで?!
焦りますよね、
隣の女の子はもう3語文を話しているのに、
うちの子はンンっとかオッオッとか。
こっちの言うことも
聞いているんだか聞いてないんだか…。
3歳児ではもう普通におしゃべりすると
思われがちですが、それは一般論です。
おしゃべりが遅い子が、
言葉が理解できていないのか?
というと、一概には言えません。
言葉が出ていなくても、
かなりの高確率で、
子どもはお母さんやお父さんの
言っていることを理解しています。
そして、ある日突然、
水があふれるように、
言葉があふれだし、お母さんは
「ちょっとだけ静かにしてなさい!」
と言い聞かせる日が来るのです(笑)
だから、まずは不安になりすぎないでくださいね。
3歳児の言葉が不明瞭なのには、こんな原因があった
言葉が早い子は1歳半くらいから、
そこそこ上手におしゃべりをします。
コマーシャルのまねっこをして遊んだり、
お兄ちゃんお姉ちゃんの歌を
まねしたりする子もでてきますね。
うちの娘はカトリック系の幼稚園に
1歳半から通わせたのですが、
2歳のころにはマリア様への
お祈りをスラスラ唱えていました。
一般的に、女の子や2番目以降の
子の方が言葉が早く、おしゃべりが
上手と言われます。
2番目の子どもで女の子、
最強エレメントの娘が
言葉が早かったのは、
よくあることかもしれません。
対して、
うちの長男は言葉が遅い子でした。
3歳のころには、母親のワタシしか
理解できない言葉をしゃべっていました。
「うにゅりまにょむしゅにょらきどー」
とささやかれて、数多のミニカーの中から
ごみ収集車を渡すワタシを、周りの
お母さんたちは驚愕の目で見ていました。
当時ワタシは、たぶん、超能力が
使えたんじゃないかな?笑
なんか言ってるんだけど、
なに言ってるのかわからない
ということは、珍しくありません。
どちらかというと、
理解できる方が不思議。
言葉が遅い、
不明瞭で聞き取れないということは、
まだまだ子どもが発達の途中に
あるということです。
特にはっきり発音ができていない、
言葉が不明瞭だという子は、
口やのど・舌の使い方の練習中
ということがあります。
これは、「言葉の教室」という、
発音が明瞭ではない子どもが、
訓練を受ける教室の指導者から
聞いた話なんですが、
最近の子どもは固いものを
食べる機会が減って、
口や舌を上手く使えなくなっている
傾向にあるんですって。
だから、発音が不明瞭な子には
スルメや煮干し、コンブのような、
昔ながらのおやつを
食べさせるといいそうですよ。
言葉の教室の指導者の先生も、
「2~3歳から少しずつ、ちょっと
がんばらないと食べられないくらいの
固さの食べ物を与えた方がいい」と、
おっしゃっていました。
子どもの言葉の不明瞭さがどうしても
気になるという場合には、
試してみてもいいかもしれませんね。
3歳児で言葉が出ない理由は発達だけじゃない
5歳の次男は、毎日のように
「おしゃべりはもういいから、食べなさい!」
と言われています。
起きているときはずっと
しゃべり続けているんです。
今でこそ家族で一番やかましい子ですが、
実はこの子、話し始めたのは
3歳半を過ぎてからでした。
3番目の子ですし、
上の子はおしゃべりなので、
発声自体は早かったのですが、
言葉にならないというより、
無口といった方が近い感じでした。
「パイパイ(おっぱい飲みたい)」
しか言わないような。
3人目ともなると、
上の子の予定に付き合わされ、
おとなしいのをいいことに
ほったらかしにされがちです。
言葉が出ないことに
ずいぶん悩みました。
あるとき、風邪気味だった次男を
連れて病院に行きました。
風邪はたいしたことなかったし、
他に患者さんがいなかったこともあって、
小児科の先生に「この子、
しゃべらないんです」と訴えました。
すると先生はいろいろと次男に話しかけ、
しばらく考えたあとでこうおっしゃいました。
「この子は、しゃべれないんじゃないね、
しゃべらないんだよ。ときどきいるんだけどね、
めんどくさくてしゃべらない子」
…しゃべ「ら」ない?
…その理由が、めんどくさい?
め・ん・ど・く・さ・い???
ありえないでしょ?
どんだけ悩んだと思ってんの?
めんどくさいからしゃべらないって!!!
当時3歳2か月の次男を抱えて、
ものすごい脱力感に見舞われました。
ずいぶん経ってから、他のお母さんに
話を聞く機会があったのですが、
けっこうよくある話らしいですね。
それほど特別じゃない。
ある日突然、
大人と同じように話し始めることも、
なんだか普通にあるようです。
3歳児の言葉の遅れには子供の個性に関係がある?!
言葉が遅いのにも、
いろいろな理由があります。
子どもたちの性格にも
大きく左右されるようです。
前述のお母さんのお子さんは、
ちょっと話してみて、
どうもお母さんがわかってない
(聞き取れていない)ようだと感じると、
黙ってしまう子だったそうです。
で、しばらくして、
もう一度チャレンジする。
聞き返したり、間違いを指摘するのは、
彼のプライドをいたく傷つける行為でした。
だから、自分のプライドを守るために、
完璧に意思を伝えられるようになるまで
しゃべらなかったそうです。
やっぱりワタシ同様、
言葉が遅いことを悩んだそうですが、
しばらくしゃべらない時期が
続いたかと思うと、唐突に
「お母さん、猫ちゃんがいるねー、
かわいいよ?しましまの猫ちゃんよ」
と言ったんですって。
1語さえまともに
しゃべらなかった子が、
突然の3語文。
お母さんも、そりゃあ
一言一句覚えてますよね。
子どもが成長して、
子どもを通してのお付き合いの
幅が広がると、たくさんの
情報が入ってきます。
成長過程の話なんて、
ビックリ人間大集合みたいな
様相を呈してきます。
「言葉の遅れ」は知能の発達の
指針にもなるだけあって、
お母さんたちの悩みも深いです。
でも、かなりいいかげんな理由で、
おしゃべりをしない子たちも
たくさんいます。
明らかな病気の診断が出ていない限り、
それほど心配することはありません。
少しゆったりと構えて、
待っていてください。
必ず「ちょっと黙んなさい!」
っていう日がきますよ?(笑)