ワタシは自他ともに認める
活字中毒者です。
暇さえあれば、というか、
暇がなくても何かしら
活字を読んでいます。
そんなこともあって、
子どもたちにはさんざん絵本を与え、
読んで聞かせました。
それこそ生後3か月とかから。
一日に10冊くらいは、
まるでノルマのように。
それがね、
一人で歩けるようになると、
絵本どころじゃないですよね、
子どもは。
好き勝手にうろうろして
探検に余念がないんですよ。
自分で「読んで!」って
絵本をもってくるくせに!
2歳くらいは、
集中して聞くことも見ることも
それほど上手ではありません。
子どもにもよるのでしょうが、
うちの子たち、特に息子たちは、
2歳で絵本を読むことは
ほとんどありませんでした。
一緒に絵本をのぞき込んで
言葉を教えたり、物語を楽しんだりって理想的ですけど、
夢物語ですよ?それ(笑)
ただ、隣に座って
絵本を見ていない子どもに
読み聞かせは無駄か?っていうと、
そんなことはありません。
聞いているんです。
完全にじゃありませんよ?
でも繰り返しのフレーズや、
自分が面白いと思ったところを、
何の脈絡もなく、
突然言ったりするんです。
2歳の子どもの
集中力に期待はできません。
でも、聞いているんです。笑
モヤモヤしそうですけど、安心して読んであげましょう。
知ってた?!2歳で絵本の暗記ができちゃうの?!
まるでじっとしていない2歳児ですが、
耳はお母さんの声を拾っている
みたいです。
うちの長男は、
初めての子どもだったこともあり、
当時ワタシが専業主婦だったこともあり、
毎日読み聞かせをしていました。
知り合いから
「無関心に見えて、けっこう聞いてるよ」
と教えてもらってからは、
息子が持ってきた絵本を
片っ端から読んでいました。
息子は横にいないのに。
同じ部屋にいる間は、
息子が他のおもちゃで遊んでいても、
絵本の音読を続けていました。
だんだんめんどくさくなりました。
どうせ見てないし、聞いてないし、
言葉の意味とかわかんないじゃん?って。
で、途中をすっ飛ばして
「めでたし めでたし」って
終わったんですね。
すごい剣幕で怒られました。
言葉が遅い子だったので、
はっきり抗議はできていないんですが、
怒っているオーラがすごいんですよ。
で、ワタシが持っていた
絵本を取り上げて、
もう一度渡してきました。
「読め」と。
びっくりしまして。
もう一度最初から、
今度はきっちり読みました。
そしたら、息子、満足しました。
あとになって、
ちょっと考えてみたんですが、
息子が持ってくる絵本は4~5冊で、
ほぼ毎日同じような順番なんですよ。
彼の中には好きな順番が
存在したようです。
同じ本を
「もう一回 もう一回」と
続けて20回ほど
読んだこともありました。
聞いていないようなのに、
しっかり聞いていて、
さらに中身をかなりの割合で
暗記していたりするんですね。
スーパーでカートに乗りながら
「どんぶらこ どんぶらこ」
と言っていたりしました。
ほほえましい光景ですが、
カートを押しつつ、ワタシは
「いや、流れていくカートってどうなのよ?」
と、ツッコミを入れていましたが(笑)
2歳児が絵本の読み聞かせを聞かない理由は○○だから!!
2歳の子どもとはいえ、
一人前に好みがあります。
何回読んでも満足しないほどに
好きな絵本があったり、
時間を空けて
また読みたい本があったり、
一度読んだらもういらないという
本があったり。
大人と変わりませんね。
とはいえ、子どもは大人よりも
もっとこだわりが強いようです。
お気に入り絵本の途中を
すっ飛ばされて激怒した長男ですが、
彼の中では「ベストオブベスト絵本」
「そこそこ絵本」「なくてもいいよ絵本」の
3パターンがあったようです。
ベストオブベストは、
何回読んでももう一回!でした。
10回読んでも、また持ってきます。
子どもが内容を暗記する前に、
ワタシが暗記しますよね(笑)
そこそこの絵本は、
内容を楽しむというよりは、
本そのものが面白かったようです。
膝に座って本をめくるのが
楽しかったようで、読んでいる途中でも
ペラペラめくってしまって、
内容がわからなくなることもしばしば。
例えばももたろうなら、
「ももたろうは おにがしまに
でかけました。きびだんごをあげて、
家来に 宝物をたくさんもって、
めでたしめでたし」みたいな(笑)
絵本を開いて、10秒でおしまいですよ。
なくてもいい絵本に至っては、
開いたとたんに「ぱたん」と
閉じてしまいますからね。
表紙と裏表紙しか
見ていない本もたくさんあります。
親が読み聞かせたい絵本と、
本人が聞きたい絵本は違います。
「同じ本ばかり読んでほしがる」
「絵本を読んでも聞いてない」は
よく聞こえてくる話ですが、
ちょっと考えてみてください。
小学生の頃の夏休み、読書感想文の
課題図書ってありませんでしたか?
課題図書、つまんなくなかったですか?
2歳の子どもは、
まだまだガマンはできません。
読みたい本を読みたいだけ。
何度もくりかえして。
親の忍耐が試されますよ?
2歳で絵本を読まない子でも大丈夫!!大切なのはコレ!!
子どもたちがそれぞれ
2歳のころを思い出してみると、
本を読む子はいませんでした。
母親であるワタシは、
四六時中なにか本を
読んでいるにも関わらず、です。
親に読書習慣がないと、
子どもが本を読むようにならない
と言われがちですが、
活字中毒の親を持つ子でも、
読まない時は読みません。
今、それぞれが
ある程度成長してきて、
少しずつ本を読み始めました。
成長過程のどこかで、
読書のスイッチが入るんでしょう。
上の息子とは、やっと読書の共有が
できるようになってきました。
幼いころの読書経験は、
お母さんの声や
ぬくもりと直結しています。
聞いているか聞いていないかすら
判断がつかないのに、
読み聞かせをすることに疑問を
持つこともあるでしょうが、
筋金入りの活字中毒者としては、
読み聞かせをやめないでほしいです。
「実在しない生き物が 子どもの心に
椅子を作り それらが去った後に
実在する大切な人を座らせることができる」
「エルマーの冒険」という
児童書の翻訳者の言葉だそうです。
幼い子どもの心に
椅子を作る準備をしましょう。
同じ本を続けて20回読むだけの
忍耐を持ちつつ。