授業が終わった後、
お昼になったらほとんどの学校で給食があります。
「やったー!お腹減ってたんだ!」
と喜ぶ子どももいれば、
給食の時間を苦痛に感じてしまう
子どももいるのです。
私も、給食の時間はおかずが
食べられないレベルになり、
苦手でした。
給食と聞くとそれだけで
吐き気が出るレベルに悪化して、
お弁当を持って行っていました。
なぜかって?
ご飯がお腹に入らなくても残してはいけない。
みんなは昼休みなのに、
私は食べきれるまで
延々給食と向き合わないといけない。
食べる速度が遅いのに、
時間制限がある。
苦手な個所を挙げるとキリがないです。
楽しいはずの給食の時間が、
息苦しく、苦痛に思えてくると、
食べることに対しても
嫌悪感を抱くようになってきます。
我が子がそのようになったら、
親としては本当に心配ですよね。
私の経験からお話します。
給食嫌いが理由の深刻な登校拒否も…本人にどう接すればいい?
給食が嫌いなだけで?
と思う人ももしかしたらいるかもしれませんが、
これは子どもにとっては
とてつもなく深刻な問題です。
残すことが認められるのが
担任の先生によって違うこと
(この先生は「残していい」と言っていたけど、
この先生は「食べないといけない」と言うなど)
この3つが問題の原因なのです。
食べなきゃ、
食べなきゃと自分を追い詰めていくと、
ストレスがかかって吐き気や
胃の不快感を覚えることがあります。
そこから、給食と聞いただけで
吐いてしまいたくなるところまで
定着してしまうこともあるのです。
みんなが見ている給食の場面で、
吐きそうになったり、
時間内に食べられなくてお昼休みまで
給食を食べ続けなければならないのは、
子どもにとって苦行です。
給食の量を減らせばいいんじゃないか?
と思う人もいるでしょうが、
私はこの時すでに給食で出てくるおかずを
受け付けられなくなっていました。
この苦行が続くと、もう学校も行きたくないとなってしまいます。
私も、給食の時間内に食べきれず、
昼休みに残されて食べさせられるのが嫌いで、
一時期学校に通えなくなったことがあります。
その時、母が提案してくれたのが、
お弁当を持っていくというアイデアでした。
給食の時間に、
少し小さなお弁当箱に入ったおかずか、
学校の給食かを
選んで食べるというアイデアです。
ほかの子から「いいな~ずるい」
という声はありませんでした。
なぜなら、私が給食の時間に
半ば泣きながら給食を食べていたのを
みんな知っていましたし、
先生が私のお弁当について
事前に教室のみんなに
伝えてくれていたからです。
小さいお弁当か、給食か選べるようになって、私はとても心が軽くなりました。選べる自由が私を救うきっかけになったのです。
給食が残せないのは本当につらい…学校へはどう対応すればいいの?
まずは、子どもの担任の先生に相談をしてみましょう。
連絡帳に
「子どもが給食をすべて食べられることができなくて、給食自体を嫌がっていること」 「それが原因で学校へ来たくないと言っていること」 「時間があるときに、担任の先生とお話がしたこと」
など、気になる点や
面談したい旨を伝えるといいでしょう。
子どもにとって、学校は社会です。
学校は子どもの心の中に
大半を占める世界なのです。
だからこそ、つらいことがあっても相談して、
工夫すれば、
よりよい方向に進んでいくことを
知ってほしいですし、
何より、子ども達には安心して
楽しく学校生活を送ってほしいです。
そのために、大人である私達が
「子どもだから、そんな大きな悩みを 持っているわけがないだろう。 給食なんて小さな悩みだ」
と思わず、真摯に悩みを受け止めて、
今後どうしていきたいか、
どうしいくかについて
真剣に話し合う必要があるのです。
それだけで、子どもは勇気をもらえます。
私がそうだったので、
これは自信を持って言えます。
親が親身になってくれれば、
子どもは心強い味方がいるんだなと安心します。
まずは子どもの話を聞いて、
それから担任の先生に相談をしてみてくださいね。