朝起きるとお子さんの目に、目やにがいっぱいくっついていた経験はありませんか?
目が開かないほどの目やには、体の異常を知らせるサインです。
そんなとき急いで病院に行きたいけれど、目やにだと受診するのは眼科なのか、それとも小児科なのか迷ってしまいますよね。
いざというとき慌てないために詳しく解説します。
子供の目やにが出たときは小児科に行く?それとも眼科?
お子さんの症状は目やにだけですか?
目やにが出る場合、主に風邪の場合が考えられます。
鼻水が出ていたり発熱があったり、目やに以外の症状を確認して下さい。
鼻水などの症状があった場合は小児科へ行きましょう。
小児科以外に耳鼻咽喉科も受診が可能です。
耳鼻咽喉科では子供によくある感染症の症状を診察してくれます。
例えばプール熱やヘルパンギーナという感染症でも目やには出ますし、目やに以外の症状が確認できます。
そんな時は耳鼻咽喉科または小児科を受診しましょう。
もしも目やにだけであれば、眼科へ行きます。
診察の前に眼科へ連絡をすると話がスムーズに進みます。
子供の年齢を伝え、そこの病院が子供の扱いに慣れている眼科かどうかの確認をします。
目やにの原因が鼻涙管閉塞症または結膜炎であった場合は、小児科で診察をすると誤診してしまう可能性があるからです。
どちらに行けばいいかわからず、小児科に受診をしたけれど、
・目やにの症状が落ち着かなかった。
・明らかに目が腫れてしまっている。
・充血がすごくある。
などの場合は、仕方ありませんが眼科にも行ってください。
子供の目やにが出たら、どのくらいなら保育園OK?
子供にたくさんに目やにが出たときは流行性の感染症を疑ってください。
感染症はウイルスを感染源としているものが多いので、人から人へ非常にうつりやすくなります。
病院で感染症の症状と診断された場合は、保育園の登園は出来ません。
その場合、病院で症状がよくなったという証明書の「治癒証明書」(ちゆしょうめい)が必要となります。
この証明書をもらってはじめて登園が可能となるのです。
ですから、目やにだから大丈夫という安易な考えはしないようにしてください。
早めの受診で保育園での感染も防ぐ事ができます。
他にもどんな感染症の病気があるかご紹介します。
①ウイルス性結膜炎(はやり目)
大量に目やにが出ている場合は要注意です。
感染症が原因で目やにが出ている可能性が高くなります。
ウイルス性結膜炎は感染力がとても強く、手から手への接触感染で人に感染します。
子供はもちろんのこと、大人でも出社制限があるほど感染の広がりが強くなります。
②咽頭結膜炎(プール熱)
別名プール熱と言われていますが、その名の通りプールに入ったときに感染する感染症です。
目やにが多く出たり、充血を伴う事もあります。
また、目のかゆみ、高熱といった風邪のような症状もみられます。
こちらの病気も人の手から手の接触感染が多いです。
③細菌性結膜炎
ウイルス性結膜炎よりも感染力は弱めですが、小さいお子さんには簡単にうつってしまうので注意が必要です。
細菌による感染力ではあるものの、大量に目やにが出てしまいます。
感染力は低いのですが、風邪をひいていたり体力が低下している時に感染しやすくなります。
体調が悪い時に、感染の疑いがある人との接触には十分気をつける必要があります。
目やにだからといって簡単に考えていると、実は感染症だったということは多くあります。
まずは病院で受診をしてから、保育園の登園が可能か医師に聞いてみる必要があります。
お昼寝の間に目やにで目が開かなくなったりする事もあります。
早めの受診と治療を心がけてください。
最後に
朝起きた時に、わが子の両目が目やにでカピカピに乾いてしまい、目を開けさせるまで大変な思いをしたことがあります。
子供も開かない目に困惑していました。
朝起きたら目が開かないんですから。
そんなときはお湯でぬらした温かいガーゼで、目やにを湿らすように取り除くと良いですよ。
慌てて無理に目を開けさせることのないように注意してください。
無理にあけようとするとまぶたを傷つける恐れがあります。
目に痛みがあればなおさらやさしく取り除いてあげましょう!!