生まれてから半年。
おっぱいやミルクでめきめき大きくなってきた赤ちゃんと、栄養も体力も搾り取られてカッスカスになったお母さんの新たな試練が始まりますね。
THE 離乳食。
ワタシにとって、これほど無益な料理はなかったです。
だって食べないんだもん。涙
一人目のときには、5か月に入ったら離乳食!とばかりに、果汁を与え、おかゆを炊き、野菜をすりつぶし、せっせと3食用意しました。
料理が決して得意ではないワタシは、40分ほどかけて1食を作りました。
そして、5分で食事が終了。
5分ですよ?しかも食べやしないし。
食べないんですよ、おかゆ。
ひと口食べてみたらお口に合わなかったようでした。
味を変えてみました。ダシを聞かせたり、リゾット風にしてみたり。
でも食べないんですよ。(泣)
1食ひと口。どんだけ小食?!
心配になります。ただでさえ小柄な息子、ご飯も食べないとなったら打つ手がありません。
完全母乳なため、どれだけ飲んでるのか、もとより出てるのかすらわからない。
とりあえず、目に見えて元気がないとか、痩せてきてるということがないのが救いだけど、そんなものは鼻くそみたいなちっぽけな救いです。
あとから、というより、娘が生まれてからやっと気づいたんですが、親の必死な様子が怖かったんじゃないかな?
泣きそうな顔して「はい、ご飯食べて?お願いだから、ね?」なんて言われても、そりゃ怖いですよね。ワタシでもイヤだ(笑)
食べないお子さんのご家庭ではよくあることだと思いますが、親は必死になっちゃダメ。
のんびりと「あら、食べないの?今日はおかゆの気分じゃないっすか(笑)」くらいの方がいいようです。
ネットで見かけたんですが、
「子どもの離乳食はお供えと思え」
だそうです。
食べさせる、というのはあきらめて、考えを変えるしかないのかもです。
見慣れないものに慣れさせる程度に考えていると、ある日ぱくっと食べてくれたりもするそうですよ?
息子の離乳食はスプーン遊びでも参った…つかむときはほっとくしかない
なかなか進まない息子の離乳食でしたが、少しずつ食べてくれる日が増えてきました。
ごくたまにですが、おかわりみたいなこともありました。
相変わらずおかゆは食べないけど。
そのうち、スプーンに手を伸ばすようになりました。
ご飯を食べる気になっているというだけで、小躍りせんばかりに喜んでいたワタシは、息子用に赤ちゃんスプーンを与えました。
すると、息子はスプーンをしげしげと見つめたあと、おもむろにテーブルをたたき始めました。
カンカン…カカカンカンカン…
楽し気なリズムが食卓に花を添えます。
…って、言ってる場合か!やかましいわ!!
やんわりと取り上げると大泣き。
音がでないように、下敷きになるものをおくとかんしゃく。
カンカンという音が聞こえている限りはご飯を食べるので、とりあえずは好きにさせました。
でも、うるさい。耳につくっていうんでしょうかね、頭の芯に響くような音で、しかもリズム感は皆無でしょ?
あぁ騒音の見本みたいだって思ってました。
ただ、本人はとても楽しそうで、いつまでも飽きずにたたき続けるんですよね。
そのうち、ワタシも感覚がマヒしてきまして、「この子がこんだけ楽しそうっていうことは、実はものすごく楽しいことなんじゃないか?」とか考えてしまって。
疲れていたんだと思うな。
一緒になってテーブルをカンカンたたいてみました。
結果、息子大喜び。そして騒音倍増。
二つのスプーンの音と、息子の歓声が相まって、食卓はカオス。
でも、なんか楽しかったな。
昔、小皿をお箸でチンチンとたたいて、「お行儀が悪い!」って怒られて、それでもコッソリまたたたいてみたりしていたことを思い出しました。
そこらじゅうにあるものを、息子と一緒にスプーンでカンカンたたきながら、二人して笑いあってる光景は、奇妙だったけど、なんか幸せな感じでもありました。
たぶん「食べさせなくちゃ」っていう、プレッシャーがあったんですね。
それは、子どものことを思って…っていうより、正しい母親であらねばならないっていうプレッシャー。ワタシの中にある理想的な母親像が、ワタシを追い込んで、子どもに恐怖を与えていたように思います。
離乳食の間は、あまりお行儀を考える必要はありません。
まずは、食卓が楽しいものであることを教えるのが大事。
言い聞かせてわかるようになるころに、テーブルマナーを教えた方がストレスが溜まりません。
たまには子どもと一緒に手づかみでご飯を食べてみてもいいかもしれませんよ?
子どもは確実に喜びます。ただ、その瞬間に来客があると、この上なく焦るので、お気をつけあれ?
離乳食初期にフルーツは大丈夫?!どんなときにあげるの??
離乳食を食べないまま幼児食に突入した息子ですが、果物はよく食べました。
また楽なんですよね、果物ってホント離乳食向き。
7月生まれの息子には、ミカンから始まって、すりおろしリンゴ、イチゴ、桃、ブドウ、スイカと、1歳になるまでふんだんに食べさせました。
ミカンなんかはね、握りつぶしてフレッシュミカンジュースになってたりしましたけどね。
まともにご飯を食べない息子だったので、果物ならけっこう食べるというのは、ワタシには大きな安心材料でした。
ホントは栄養偏るから、果物ばかりっていうのはダメなんでしょうけど、食べないよりマシ。
そのまま果物大好きな子になりました。
果物を食べる子で、何がメリットかと言うと「病気のときに食べられるものがある」ってとこにつきます。
知り合いのお子さんが果物を全然食べない子で、風邪ひいたときに食べられるものがないって嘆いてました。
ゼリーとかもダメなんですって。とにかく果汁っぽい味が、まるで受け付けない。
うちの子たちは3人とも果物を奪い合って食べるような子たちなので、そんな苦労があるとは想像もしなかったんですが、えらく大変そうでした。
後々のことを考えると、離乳食に果物を取り入れるのはオススメですよ?
旬を迎えて、美味しくてお安くなっている果物を狙いましょう。
離乳食初期の母乳はどうする?あげるべき?それともやめるべき?
離乳食が始まっても、おっぱいは別腹です。
二人目・三人目は、もうまともに離乳食は用意しませんでした。
みんなと同じものを食べたがるから。
おかゆじゃなくて、ご飯。すりつぶした野菜じゃなくて、温野菜サラダ。
もごもごやってよく食べていましたし、消化不良を起こすこともありませんでした。
ただ、母乳期間は長かったですね。2歳半~3歳直前まで、完全卒乳できなかったですからね。
でもよかったと思います。だってね、おっぱいあげてる時間って、すごく幸せな時間だったから。
疲れているときも、落ち込んでいるときも、母親としての自信を無くしているときも、おっぱいあげてるっていうだけで、何とかなるって思えたんですよ。
離乳食はワタシにとっては悪夢でしかなかったし、おそらく子どもにとっても楽しいものではなかったでしょう。お母さん怖いし。
でも、おっぱいタイムは、親子ともども至福のときでした。。
だから、離乳食が始まったから、おっぱいはもう卒業ね?なんて悲しいこと言わずに、あげられるだけ飲ませてあげてほしいと思います。
たった数年しか味わえない、特別な時間ですからね♪